| 『星からきたボーイフレンド』 | 
| ISBN | 4-06-190294-6 | 
| あらすじ | すべての不思議な出来事は、ある秋の夜、大きな流れ星を見たことからはじまったんだ。 あたし、百武千晶。都立高校1年生。
 クラブで遅くなり、近道の、神社の境内を歩いてた時、ヘンな外人(?)少年に会ったの。
 おびえたあたしは、走って逃げたんだけど、どうしたことか、少年が追いかけてきて・・・・・・。
 やっと家に着くと、ママがいったんだ。
 「あら、星男くんも、おかえりなさい」って。
 星男くん!いったいあなたは、どこの誰!?
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| 目次 | プロローグ 1暗闇の転倒
 2突然のイトコ
 3ワンダーランド
 4あたしの話聞いて
 5はたして彼の正体は
 6意外にして強烈な弱点
 7原宿なんか大っきらい!
 8続原宿なんか大っきらい!
 91/7の憂鬱とラブレター
 10星降る夜のフェミニスト
 11ハウスマヌカンの落胆
 12ショートケーキ作戦
 13ピンクの影追って
 14虹色の蛇の上昇
 15素敵なダンス
 16涙の宇宙船
 エピローグ
 あとがき
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| あとがきハイライト | ・この物語は、フィクションであり、実在の団体、および個人とは、一切無関係である、
と考えていただいて、たぶん、さしつかえありません。 ・『地球に落ちてきた男』という、映画があります。
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| 感想 | "あたしのエイリアン"に結論が出てから、脇役である正岡先生(化学部顧問。一度も登場人物欄に
名を連ねたことはないのだけど…)とか見ると感慨もひとしお。あぁ…これ書いてた時点では
まだそういう予定ではなかったんだろうなぁ、とか。しかし画面白いな。 「U2のボノに誓う」とか女子高生は言わねぇ(笑)。岡村五月はなんというアイドル歌手に似ている
設定だったのだろう。
 地球(日本)の言葉をホシオくんは人のしゃべり方の完全コピーから始めるんですが、千晶の真似とか
時代劇の真似とかはよくあることとして、マキの真似はもう、画面的にすごかった。丸文字の羅列。
大好きですけどね。あと千晶によるレッスンで「ボク」をリピートするシーンは私の中で自分の
事をボクと呼ぶ男への幻想を抱かせたシーン。いや、ホシオは好きじゃないですけど。このシーンは
何故か印象的。
 この作品は実際80年代に書かれていて、商業誌的には処女作で、そういう不慣れな部分、
書いている時点ではまだ懐古ではない、恥ずかしいところを全部千晶が担っている気がして、
好きになれないんですよね、千晶。
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