| 『天使の見つけ方教えて』★★★ | 
| ISBN | 4-06-199290-2 | 
| あらすじ | 「雲」をつかむような夢にとりつかれたのは、遠山エリカ、高1・16歳。 お兄ちゃんの遺品のギターだからって、月4千円のおこづかいのエリカに、100万円じゃ、無理!?
でーも、世の中って幸運ってあるのよね。次々と、お金を稼ぐエリカ。ところが、同じ目的の男のコが
登場。強敵のうえに、恋心までエリカはいだいちゃって!?
 奇跡が起きるなら、16歳! 天国のお兄ちゃん、ホントの天使ってどう見つけるの!?
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| 目次 | プロローグ 1思い出の値段
 2雲(ヌアージュ)
 3新聞青年と黒猫フェリックス
 4いわゆる家庭の事情
 5天使の名は太郎
 6日本一豪華な雛人形
 7狼とハードワーク
 8失恋の最短記録
 9学食四姉妹と呼ばれて
 10アジの干物に3万円
 11フェリックス見つけた
 1230万円さしあげます
 13たとえ猫になってても
 14偽ボランティア計画
 15さらに第4のプラン
 16わたしの誘拐前科
 17天使のいじわる
 18猫公園で石になった
 19ギターにさよなら
 20封印が解かれる
 21いまはもう空の上
 エピローグ
 あとがき
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| 登場人物 | ・遠山エリカ ・遠山太郎
 ・若原綱(こう)
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| あとがきハイライト | ・読者の期待を裏切らないためにも、シリーズものに突飛な展開は禁物です。 ・書いてるときは大まじめに、これぞ少女小説の王道、とか思ってるんですけどね。
 ・最近、楽しみに見ているのは『警部補・古畑任三郎』です。
 ・【津原やすみFC】について。
 ・よくご存じでしたね、マカフェリのギターなんて。
 ・次は、新展開の“あたしのエイリアンZ”(嘘だよ)でお会いしましょう。
 ・津原やすみでした。
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| 感想 | かなり大好きな作品です。1,2位を争うくらい好きです。最後の方の病院でのキスとか、
いちいち同室の中学生にふってからするとかね、もう、この津原やすみはなんて間(笑い)の
分かってる人なんだ!と感動したものです。会話の掛け合いとか大好きですわ。 「ふつうの女子高生が、健全な方法で、短期間に100万円を稼ぐには?」というコンセプトの元、
なさそうでありそうなことをぽんぽん起こしていくし、起こるんですが、エリカが
担任の近藤先生に掛け合うシーンとか、全体的に妙なリアリティーがあって
(津原やすみ作品は全体的にそうなんですけど)。職員会議にかけたエリカの案が破棄されてしまい、
それを伝える時近藤先生が「・・・すまん」「僕は、痛快だった。ありがとう」っていうシーンまじ泣きましたからね。あは。
 中高時代、本当に『ヌアージュ』という曲はあるのか、出来る限り調べたんですけど分からずじまい、
見つけられませんでした。
 「嘘つきで、不良で。いやみなくらい頭がよくて。ギターはうまい、スポーツは万能。
そのうえたいへんな美少年だった。」遠山太郎(すでに亡くなっている)、最強。
あんな兄欲しいよ。
 この作品には幼少赤羽根(菊子)さん出てきたりとか小ネタも健在。
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